【感想】『きみはサイコロを振らない』/新名智

ホラー

なんか一味違ったホラー小説を読みたいなーって思っていろいろ探してたら見つけた小説。

「青春ホラーミステリ」というジャンルらしく気になったので手に取て読んでみました。

今回はそんな「青春ホラーミステリ」の感動作『きみはサイコロを振らない』についての感想をご紹介させていただきます。

『きみはサイコロを振らない』/新名智

あらすじ

同級生に誘われて「遊ぶと死ぬ」呪いのゲームを探すうちに呪われてしまった主人公。

呪いのゲームの正体を突き止めていくうちに中学時代に死んだ友達の死の真相も明らかになっていく。

おすすめポイント

  • ホラーが苦手な人でも楽しめる。
  • 作中に登場する様々なゲーム
  • 登場人物の個性強め

青春ホラーミステリと銘打っている本作。

表紙も爽やかでタイトルもなんか気になるけど、ホラーって書いてあるし読むの止めておこうと思った方は青春要素が強めになっていますので、表紙とタイトルが気に入ったならぜひ読んでほしいです。

ゲームを題材としてあるかっており、作中にもテレビゲームからカードゲーム、ボードゲームなどゲームと名前が付くものがたくさん登場します。

作中ではゲームの商品名までは明記されていませんが、ゲームが好きな方ならなんのゲームの事を言っているのかわかると思います。

主人公も過去の友人の影響からストップウォッチの数値で物事を決めたり、呪いのゲーム探しに誘ってくる同級生も声を発せずスマートフォンだけでやり取りをしてきたりと変わった登場人物もこの小説の魅力の一つです。

なぜこのような行動をとっているかの理由もしっかりとあるのでその辺も楽しんで読めると思います。

まとめ

いろいろと語りたいことは多いですが、表紙とタイトル通りの爽やかなホラー小説になっています。

魅力的な登場人物もたくさん出てきます。

始めは「何こいつ変な奴」と思っても読む進めていくうちに意外と悪くないって思えます。

人生のすべてをゲームと捉えて楽しく遊んでいく。

簡単に見えてなかなか難しい。

どうしてもゲームと割り切っても感情と切り離せない部分が出てくる。

その中でも人生の中に楽しみを見つけてゲームとして楽しんでいくポジティブさもあり、危うさもある感じの小説でした。

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