【感想】『マインドエラー』/永山千紗

小説

kindle unlimitedで見つけた作品。

永山千紗さんの作品を読むのはじめてでしたが、好みな感じで一気に読んでしまいましたね。

他にも機能不全家族に生まれた人間の運命を描いた『ソウルハザード』があります。

本作も機能不全家族が関わってくるお話なので全体的に結構重い内容の小説になっています。

今回はそんな『マインドエラー』の感想を書いていこうと思います。

マインドエラー』/永山千紗

あらすじ

章敬は春から通うはずだった大学のキャンパスを東日本大震災で失い、怠惰な日々を送っていた。そんなある日、声をかけてきたのは近所の幼馴染、果瑠。美容専門学校に通っているという果瑠は、死への願望を冗談めいて話す。数日後、彼女は自宅の屋根裏部屋で無残な遺体となって発見された。直前、章敬のバイト先で妙なDVDを借りていた果瑠。その死は自らの意思なのか、殺人なのかーー。

おすすめポイント

  • 震災、虐め、心中、殺人と内容激重
  • 良質なサスペンス
  • ミステリ要素もあり読みやすい

機能不全家族に次いで震災、虐め、心中、殺人とかなりヘビーな内容になってますが、話の展開が面白く意外とスラスラ読めました。苦手な人は苦手かも。

家庭環境や学生時代の境遇が波乱万丈な登場人物の感情や心情が描かれており、危うくハラハラしながら読める良質なサスペンスになっています。

また、真犯人を探すミステリ要素もあるので、激重の内容ですがとても読みやすい作品になっています。

まとめ

永山千紗さんの作品をはじめて読みましたが、テーマが面白くサスペンスとミステリを楽しめる作品でした。

正直ちょっと事件までが長いかなーって思いながら読んでましたが、読み終わるとなるほどこうなるのかーっといろいろ驚かされてしまいました。

重め、ハードめの内容が好きな方はぜひ手に取ってみてください。

油井と伊達さんには幸せになってほしい。

kindle unlimitedはこういう予期せぬ新たな出会いがあるから面白いですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました