【感想】『ヴンダーカンマー』/星月渉【ホラー】

ホラー

小説投稿サイト〈エブリスタ〉×竹書房が募った恐怖の頂点。
第1回最恐小説大賞受賞作!

紙の本の合間に読もうとKindle Unlimitedで見つけて思わずダウンロード。

まったく予備情報なしで読み進めていきましたが、とても面白くて紙の本の合間に読むはずがこっちの方がメインになってしまいましたね。

今回はそんな星月渉さんの『ヴンダーカンマー』の感想をご紹介させていただきます。

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ヴンダーカンマー/星月渉

あらすじ

ヴンダーカンマーとは驚異の部屋という意味で、近世ヨーロッパで流行した怪奇珍品を陳列するためのコレクションルームです。

渋谷唯香は「郷土資料研究会」という同好会を設立して、4人の生徒を勧誘していく。

そんな中16年前に起きた猟奇殺人事件と酷似したように渋谷唯香が殺害されてしまう。

一体誰がなんのために渋谷唯香を殺したのか?

こんな人におすすめ

  • 表紙を見てビビッと来た方
  • ミステリ好きかつホラー好き
  • 相関図が好きな方

まず一番始めに目を引くのはこの衝撃的な表紙だろう。

胎児のホルマリン漬けを抱えて頭部が割れた女子高生

この表紙とタイトルを見て「なんかいい」と思ったら迷わず読んでほしい

きっと満足のいく読書体験が出来ることでしょう

ミステリ小説としても面白く各章を読み進めていくうちに物語の全体像を見えていき、物語の核心に迫っていく感じは何とも言えず、読み終わった後にもう一度最初から読みたくなる作品です

また、登場人物の人間関係が複雑で相関図を書くの好きな人は是非読み終わった後に相関図でも書いてみてください

注目ポイント

ページをめくる度に複雑になっていく人間関係

6人の登場人物の視点から描く事件の真相

怪異などは登場しないがちゃんと怖い

各章が登場人物の名前になっていて、その章題の人物の視点で物語が描かれており、それぞれの視点から生い立ちや事件について描かれていきます。章を追うごとに人間関係が複雑に入り組んでいき、最後にそれが一つに繋がったときの爽快感たるや!

本作は怪異やお化けのようなものは一切登場しないのですがちゃんと怖いです

むしろ怪異の方がルールや法則があって可愛く見えるほど、人間の理解のしがたい怖さがあります

まとめ

ジャケ買い推奨!

表紙見て気に入ったなら即買い!

人間の不気味な怖さを味わいたいならぜひ手に取ってみてください

相関図書くのが楽しい部類の作品

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